あなたが知らないかもしれないGmail.comのDMARCポリシー更新

投稿日

2024年1月29日

新しいgmail.comのDMARC要件

2023年10月、Google とYahooは共同で、2024年初頭に両ドメインへの受信メールに対する新しいメール送信者要件を発表しました。これらの要件は現時点では大量送信者に焦点を当てています。

この発表とその後のアップデートはメール業界の完全な注目を集めました。しかし、Googleの発表にはもう一つ、人々が十分に話題にしていないと思われる項目がありました。Gmailのガイドラインにある全送信者向けの項目の一つには以下のように記載されています：

GmailのFrom:ヘッダーを偽装しないでください。GmailはDMARCの隔離ポリシーを使用し始めるため、GmailのFrom:ヘッダーを偽装するとメール配信に影響を与える可能性があります。

中小企業がメール送信サービスを使用して連絡先にメールを送る際、Fromアドレスがhello@NameOfSmallBusiness.comの代わりにNameOfSmallBusiness@gmail.comのようなものである場合、2024年2月からそのメールはスパムフォルダに送られる可能性があります。

Google以外のプラットフォームからgmail.comで終わるFromアドレスで送信している場合、おそらくいくつかの問題が発生する可能性があります。

GmailのFrom:ヘッダーを偽装するとはどういう意味ですか？

Googleのプラットフォーム以外の任意のプラットフォームからgmail.comドメインのFromアドレスを使用してメールを送信することは、GmailのFrom:ヘッダーを偽装することになります。

典型的な例は、Mailchimp、Braze、Klaviyoのようなプラットフォームから”NameOfSmallBusiness@gmail.com”のようなFromアドレスを使用して送信する中小企業です。

このタイプのメールは、プラットフォームのサーバーがgmail.comのSPFレコードになく、プラットフォームがドメインgmail.comを使用してそのようなメッセージをDKIMで署名できないため、DMARC認証を通過することは決してありません。

定義上、DMARC認証を通過できないメッセージはそのドメインの偽装とみなされ、そのような方法でメールを送信することはGmailのFrom:ヘッダーを偽装することになります。

Googleはここでどのような行動を取っていますか？

これまでの数年間、gmail.comにはDMARCポリシーレコードがあり、「p=none」というポリシーがありました。DMARCの専門用語で、これは「ドメイン所有者は、このドメインを使用する任意のメッセージのDMARC検証結果がメッセージの処分に影響を与えないように要求する」という意味です。

以前からDMARCポリシーレコードが存在していたため、GmailのFrom:ヘッダーを偽装するメッセージは長い間DMARCに失敗していました。しかし、これまでのポリシーがp=noneであったため、これらの失敗はこれらのメッセージにほとんどまたは全く影響を与えていませんでした。

Googleは2024年2月1日からこのポリシーを「p=quarantine」に変更する予定で、これはgmail.comのFromドメインを使用してDMARCに失敗するメッセージをスパムフォルダに格納することを要求していることを意味します。これは、GmailのFrom:ヘッダーを偽装するメッセージが、受信者の受信トレイではなくスパムフォルダに入りやすくなることを意味します。

影響を受けますか？

Gmail以外のプラットフォームからgmail.comで終わるFromメールアドレスを使用してメールを送る習慣がある場合、この影響を受けることになります。

上記の例で、”NameOfSmallBusiness@gmail.com”を使用してメールプラットフォームから連絡先にメールを送る場合、送信するメールはDMARCポリシーを尊重する任意のメールボックスプロバイダーでスパムフォルダに配信される可能性が高くなります。

影響を受けています！どうすればいいですか？

第三者のプラットフォームからメールを送る場合、特にビジネス関連のメールであれば、そのプラットフォームで適切に認証できるドメインを使用すべきだということです。

これに最適な選択肢は、あなたが所有するドメインになります。多くの中小企業は自分たちのウェブサイト用に独自のドメインを持っていますが、メール用にドメインを設定することは決してありませんでした。”NameOfSmallBusiness@gmail.com”を使用してメールを送り、顧客にウェブサイトwww.NameOfSmallBusiness.comをチェックするように伝える中小企業が多くあります。代わりに、”hello@NameOfSmallBusiness.com”のようなものを使用すべきです。

現在ビジネス用の独自ドメインを持っていない場合は、取得するべきです。ドメインを登録するのは年間数ドルのコストしかかかりませんし、ビジネス関連のメールをビジネスと明確に認識できるドメイン名を使用して送ることは業界のベストプラクティスです。Gmailのものではなく、あなたの独自ドメインを使用したメールアドレスから送信されたメールの方が顧客がメールに興味を持つ可能性ははるかに高くなります。

使用するドメインを決定したら、そのドメインを使用してメールを送信する設定だけでなく、適切に移行する方法についてもサポートを求めるためにESPに連絡してください。

顧客にアドレス帳やメールフィルターを更新するように通知する最善の方法、ドメインのメールがDMARCを使用して適切に認証されるようにする方法（Valimailが確実にサポートできます）、そして最良の結果を得るために送信ドメインをウォームアップする方法についてアドバイスを提供できます。

これが何を意味するのか、どこから始めればいいのかまだ不確かな場合は、当社の新しい電子書籍「The Email Marketer’s Guide to DMARC」をご参照ください。ここではDMARCが何であるか、その利点、そしてそれを正しく実装する方法を学ぶことができます。